2007年03月03日
ワクチン
あらかじめ感染症に対する「免疫力」を作らせ、感染症を予防するために接種される抗原。
。「生ワクチン」は、継代培養などで毒性を極めて弱くしてある生きたウイルスや細菌。このほか有効成分だけを取り出したり、加熱等の処理によってまったく毒性をなくしてある「不活性ワクチン」、病原体が増殖する過程で生み出される毒素(トキシン)をホルマリン処理し、免疫原性を維持したまま無毒化してある「トキソイド」などがあります。
ところで、ウイルス、細菌あるいは寄生虫などの病原微生物が生体内に侵入し増殖することによって起こる病気を「感染症」と言います。生体には微生物の侵入に対抗するために「免疫」と呼ばれる独自の生体応答システムがあります。すなわち、自分以外の異物(病原微生物や他のアレルギー原など)が生体内に侵入すると、その異物と特異的に反応する「抗体」と呼ばれるタンパク質や「感作リンパ球」が作られ、その異物を排除(あるいは無害化)しようとします。この様な免疫は体内のリンパ球に記憶され、同種の異物が侵入してきた時に即座に対応出来る様に準備されています。
「ワクチン」とは、生体が本来持っているカラダの仕組みを利用して、あらかじめさまざまな感染症に対する「免疫力」あるいは「免疫記憶」を作らせておく“生物製剤”のことです。「ワクチン」には大きく分けて「生ワクチン」(毒力を弱めた生きたウイルスや細菌から作られる製剤等)と「不活化ワクチン」(微生物や微生物が産生する特定のタンパク質を精製してホルマリン等で殺菌または無毒化して作った製剤等)があります。
生ワクチンはほぼ一生効果を持続するものが多いのですが、不活化ワクチンはある程度の期間を過ぎると効果が無くなってしまうので、基本的には追加接種が必要です。また、インフルエンザウイルスなどの様に少しずつ抗原型が変化する微生物に対しては、毎年、流行が予想される抗原型のワクチンが作られます。この様に毎年、流行型のワクチン接種を受けなければ効果が得られないものもあります。
投稿者 アンジュ : 2007年03月03日 10:55 登録カテゴリー : 薬について
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