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2007年12月23日
ドライマウス
「口の中がネバネバする」「しょっちゅう水を飲む」「口臭が気になる」―このような不調を感じることはないでしょうか?
いま、こうした口の乾きを訴える病気、「ドライマウス」の患者が増えているそうです。欧米の調査では、患者数が人口の約25%にものぼるとの報告があり、推計すると日本人の潜在患者は約3,000万人にものぼることになります。
ドライマウスのおもな原因は、だ液の減少です。
だ液は1日に1.5リットル分泌されるけど、年齢とともにその量は減っていくそうです。しかも、だ液は単に口の中を潤しているだけでなく、「抗菌作用」「消化作用」「粘膜保護作用」など重要な役割を持っており、その量が減ると全身の健康に大きな影響をもたらす。そのため医学界でも「ドライマウス」はさまざまな病気を引き起こす一因として、研究が進められているところです。
「ただ口が乾いているくらいじゃあ、問題ないだろう」と甘く考えるのは大間違いだ。まず、だ液が減ると食べ物を飲み込みにくくなる。症状がひどくなると舌がひび割れて出血し、辛味や酸味のあるものはおろか、ふつうの食べものすら刺激になって、食事をすること自体が苦痛になってしまう。また舌が乾くため滑舌が悪くなるほか、強い口臭も発生するため、人と会って会話をすることを避けるようになってしまう。ドライマウスは、日常生活に大きな支障をきたすのだ。
それだけでなく、ドライマウスを放置すると口腔内に歯周病菌が繁殖してしまう。それが全身に飛び火して呼吸器や心臓の病気、糖尿病など重大な病気を引き起こす要因となるのです。専門家からは、妊娠の異常や骨粗しょう症などとの関連性も指摘されているという。
食生活や運動に注意を払って健康管理をしても、口の中の乾きが重大な病気を招く。
口は、全身の健康の源なのです。
最近、口腔内のだ液の分泌を促進し、ドライマウスの不快な症状を改善させるとして研究が進んでいるのが、「機能性高分子ポリグルタミン酸」という成分。
名前は難しいけれども、納豆の糸を引くネバネバの主成分と同じ成分で、その保湿効果からスキンケア製品にも用いられているらしい。だ液の分泌を促進させることで、潤滑油として舌を守り、口の中の細菌が全身に飛び火するのを防いでくれる。「機能性高分子ポリグルタミン酸」は口の健康、アンチエイジングに効果がある成分として期待ができるでしょう。
2007年12月22日
インフォームド・コンセントとは?
医師が患者に対して、受ける治療内容の方法や意味、効果、危険性、その後の予想や治療にかかる費用などについて、十分にかつ、分かりやすく説明をし、そのうえで治療の同意を得ることをいいます。
ここ10年ほど医療界を中心に盛んにいわれていることですが、この考え方には、もともと2つの来歴があります。
一つは、医療過誤裁判で医師に説明義務があることを認めさせるための法廷戦術上の概念であったもの。
もう一つは、人体実験における被験者の同意のとりつけの場での考え方です。この場合は、事前に実験の目的や危険性などが十分説明され、被験者が自発的に同意するというものでした。
1970年代のアメリカの医療思想は、この概念を医師=患者関係の基本に置こうと考えて急速に広まっていきました。しかし、その背景には、訴訟に対する医師の自己防衛が働いていたという事情もあります。
そして、この概念はアメリカから日本に輸入されたわけですが、わが国の場合は1990年(平成2年)がインフォームド・コンセント元年であったという人がいます。
これは、この概念について検討を続けてきた日本医師会「生命倫理懇談会」が、90年の年頭に「説明と同意」についての報告を公表し、その立場を明確に示したからです。
例えば、がんの告知については、わが国でも次第に告知が行われる方向に向かうとし、その際には十分に慎重な態度で臨み、前提条件が備わっている場合に限り、告知をすべきであるとしています。
2007年12月18日
インフルエンザの特効薬:タミフル
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症です。高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が急激に現れ、ノドの痛み、鼻水、咳といった症状もでてきます。ふつう、3、4日間熱が続いたあと回復に向かいます。治癒後、インフルエンザに対する抵抗力(抗体)ができます。
このお薬は、抗インフルエンザウイルス薬です。インフルエンザウイルスに直接作用し、ウイルスの増殖をおさえます。A型とB型の両方のウイルスに有効です。感染初期に使用することで、症状の軽減と、治りが1~2日早くなることが期待できます。
インフルエンザウイルスの増殖に欠かせないノイラミニダーゼというの酵素の働きを阻害する作用があります。国内で、プラセボ(にせ薬)を対照とした二重盲検比較試験(252人)がおこなわれています。この薬を飲んでいた人(122人)の症状がよくなった日の平均はおおよそ3日目(70時間)でした。一方、プラセボを飲んでいた人(130人)では、平均して4日(93時間)かかりました。この薬の服用により、治りが平均で1日ほど早くなることが示されました。
@ この薬の特徴は
・インフルエンザウイルスに直接作用する世界初の飲み薬です。
・経口剤なので、安定した服薬効果が期待できます。
・新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)にも有効とされ、その対策として各国で備蓄がすすめられています。
・この薬によるものか、はっきりしたことは分かっていませんが、異常行動による重大な事故事例が報告されています。原因を調べるため、現在、大規模研究が進行中です。
@ 注意する人
・10歳以上20歳未満の人には、原則として用いません。異常行動による事故が、10代の未成年者に多くみられるためです。
・腎臓の悪い人は、薬の排泄が遅れるおそれがあるので、用量に注意する必要があります。
@ 使用について
決められた飲み方を守ってください。ふつう、5日間飲み続けます。カプセルは噛まないで、コップ1杯ほどの水で飲んでください。子供用の細粒(ドライシロップ)は、ふつう、1包を適量の水で溶いてから飲みます。大きい子供は、そのままでもかまいませんが、多めの水で飲ませてください。
発症後、できるだけ早く服用するようにします。症状の発現から2日以内に飲み始める必要があります(症状発現から40時間経過後に使用したケースにおいて、有効性を裏付けるデータは得られていません)。
できたら、服用後の様子を、ご家族など周囲の方に注意をはらってもらうとよいでしょう。とくに子供や未成年者に用いる場合、保護者は 治療中 一人にさせないように配慮してください。少なくとも2日間は注意深く見守りましょう。
呼吸器や心臓に病気のある人、糖尿病の人、また高齢の人など、インフルエンザが重症化しやすい人に対して予防薬として用いることがあります。予防目的での処方は、家族や施設の共同生活者などにインフルエンザ感染者がでた場合などです。感染者に接触後2日以内に開始します。
とくにドライシロップは、湿気を避けて保管してください。
対症療法的に、カゼ薬、解熱鎮痛薬、咳止め、痰きり薬なども処方されます。ただし、アスピリンやボルタレン、ポンタールなど強い解熱鎮痛薬は、子供のインフルエンザには原則禁止です(脳症との因果関係)。そのほか、肺炎など細菌による二次感染時やその予防に抗生物質も処方されます。
「予防にまさる治療はない」といわれるのがインフルエンザ。やはりワクチンの予防接種が基本です。とくにお年寄りや、持病で体の弱っている人は重症化しやすいので、冬のシーズンに入る前にかかりつけの医師と相談されるとよいでしょう。
インフルエンザが流行してきたら、お年寄りや体の弱い人は、できるだけ人混みは避けたほうがよいでしょう。外出時のマスク、帰宅時のうがいや手洗いも忘れずに。
ふだん健康な若い人は、重症化することなく自然治癒するものです。必ずしも薬を必要としません。休養と睡眠、そして十分な水分と栄養をとることが大切です。
2007年12月14日
低血圧で困ってる方へ
最近、めまいが朝から夕方まで続いています。もともと低血圧で、自宅で血圧を測ると、調子の良いときでも上の血圧が80後半、下が60後半~70前半くらいですという方がいらっしゃいます。
めまいのする日は上が60後半~70前半しかありません。めまい以外に 頭痛、吐き気、倦怠感が伴うこともあります。ただ健康診断で測るとどきどきしてしまい、高めに出てしまいます。毎年春から梅雨のころ、つらい日が多いのですが、良い治療法はあるのでしょうか。また、「上と下の血圧の差が少ないと危ない」と聞いたことがあるのですが、何がどう危ないのか教えてください。
という患者様への対応としては、低血圧で、めまい・頭痛・倦怠感などの症状があり、辛い日を過ごされ、低血圧の人は、春先に症状が辛くなる人が多いようです。
めまいや頭痛などは、血圧が低く、脳への血流が低下していることが原因によるものです。
低血圧には、本態性低血圧症・症候性低血圧症・起立性血圧症があります。
治療としては、低血圧が何かの病気が原因によるものでしたら、原因の病気の治療をして改善していきます。他の病気がない場合は、めまい・頭痛などの辛い症状を軽減させる治療を行います。
日常生活で心がけていただきたいことは、規則正しい生活・適度な運動・バランスのよい食事です。運動することにより下肢の筋肉が鍛えられて、下肢に溜まっていた血液が心臓に戻ることができ、低血圧の改善につながります。運動後はしっかり水分補給をしてくだい。
収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)の差を脈圧といいます。脈圧が開いている人は心筋梗塞や脳卒中になりやすく、脈圧が狭い人は心臓の機能が弱いといわれています。
辛い症状が続くと大変でしょうから、内科を受診される事を、お勧めします。
2007年12月02日
エコノミー症候群
長時間の空の旅などで起きる「肺血栓塞栓(けっせんそくせん)症(エコノミークラス症候群)」は女性客に集中的に発生していることが、日本医科大千葉北総病院などによる成田空港利用客のデータ分析で分かった。
同病院は「女性患者にはトイレに行きたくないから水分を取らなかったという人が多い。水を飲まないのはよくない」と注意を呼びかけている。千葉市で開かれた日本航空医療学会で1日発表した。
分析は、94年1月~07年7月、重症の循環器病のため成田国際空港クリニックから同病院の集中治療室に転送された旅客72人(男性38人、女性34人、平均年齢59.7歳)を対象に実施した。
最も多かったのはエコノミー症候群で31人。急性心筋梗塞(こうそく)23人、原因不明の胸痛5人、うっ血性心不全と不整脈各3人が続く。うち2人は病院で死亡した。
エコノミー症候群の31人のうち29人は女性。31人中27人は帰りの飛行機着陸後に発症した。
一方、急性心筋梗塞は23人中20人が男性だった。発症時期は、行きの飛行機に乗る前が7人、行きの機内4人、渡航先滞在中7人で、往路や滞在中が多い。
エコノミー症候群は、長時間同じ姿勢をとることで、足などにできた血栓が肺の静脈に詰まり、呼吸困難になることもある。女性は更年期を境にホルモンバランスが変化し、血液が固まりやすくなるとされる。
同病院の畑典武・集中治療部長は「肺血栓塞栓症を起こした女性患者の中には、10時間以上一度もトイレに行かなかった人もいる。じっとしていれば血流が悪くなるし、脱水状態は血栓ができやすい」と指摘。男性の心筋梗塞については「仕事のプレッシャーが関係しているのかもしれない」と話す。
